永久運動

日記のような、随筆のような、ただ思ったことをつらつらと書きつらねるところです

残暑

前回文章を残してからずいぶんじかんが経ったのは事実、そのあいだに体重がおおはばに増えたとおもいきや、高校時代より2キロ増えただけだった。おそらく知らぬまに筋肉が脂肪への変化がおこっていたのでしょう、じぶんのことなのにまったく気がつかぬ、体たらく。

 

先日ふるさとにかえったとき、実家でなくじぶんの生まれた地、にかえったとき、その地域のなんとなく寂れた、時代に過ぎ去られた、おいていかれた建物や、道や、ベンチ、かたむいた電信柱なんかを横目で見て、やまで区切られたゆうぐれのそらと、夕日からしみだすオレンジ色の光のグラデーションをからだで感じて、なんともいわれぬ、形容しきれぬ関心をいだいた。

 

高校生まっさかりの17歳、読書をはじめてみようとして読み始めた、村上春樹、「海辺のカフカ」。はじめの主人公が高松まで夜行バスで移動するところがすきであり、夜中にわくわくしながら文章を目でおっていた記憶。どうやらじぶんの、抽象的で圧倒的な、なんていうの、ひとの力を超えた力、にたいする価値観というのか、それがこの小説で形成されたきがした。これについてはいろいろ考えたりしているので、時間があるときに思考の整理として文章にまとめていたいとおもっていたり、そりゃ自分のためによ。

 

いまはただただ、見慣れた地域から離れ、みたことない、かいだことのないにおいのする、辺鄙なところに行ってみたいとおもうばかりである。