永久運動

日記のような、随筆のような、ただ思ったことをつらつらと書きつらねるところです

日常

もう3日は外にでていません。出る理由がないからです。すべてのことが家の中でかたづいてしまうしそもそも外に出てやることもなく、日光を浴びるには昼間、窓のちかくでカーテンを開ければ清潔な白い光がふりそそぐので、体内時計云々はそれで解決してしまう。問題なのは3日も外に出ていないことではなく、3日も外に出ていないのに特にそれがおかしいことだと思わないことです。

 

朝起きてベッドにねっころがって、本の続きを読んで朝ごはんを食べてリビングで本を読んで昼ごはんを食べてゲームして、夜ご飯を食べて本を読んで寝る。繰り返し。とくに体をうごかすこともなく、脳を使うこともないのになぜか腹は減る。体重計に乗る。別に体重が増えることなくからだに異変があることもないので、健康面ではなんらもんだいないようで。

 

「好きなことばかりしてるひとは暇だ」という話を聞きました。なるほどこれはほんとにそうで、嫌いなこと、したくないこともやるからこそ、日々が忙しいし、飯がうまいし、寝るときにようやったなあ自分と褒めることができるのです。ただ、したくないことばかりしていると、好きなことをしていないために夜、一日に満足できずに早く寝られないこともある。重要なのはその比率、バランスです。一番そのバランスがいいのが中学生、高校生の学生時代なのだったのだと終わってみて気づく。なんでもその価値は失ってから見えてくる。

 

今日は天気があまりよくなく、空に雲がかかっているときが多かった。部屋で本を読むとき、自分は部屋の電気を使わず、カーテンを開けて、外から差し込む光を受けて読むので夕方ほどからそうして読んでいると、だんだん日が暮れてきて、光量がぐんぐん減ってくる。色が綺麗な明るい黄色から、うすく灰色を含んだ水色へと変化した光が、読む本の白い紙を照らし、不気味な青白い雰囲気を漂わせる。薄暗い自室がなんだか特別な場所のような気がして、ふと窓の外をみると、沈みそうな夕日と、空に浮かぶ灰色の雲と、その灰色と夕日の淡い黄色と水色が混ざることなく微妙な色合いを醸しだす空の光景に、優雅さと、自分の無力さを同時に実感した午後5時。生きている。